パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

BS-hi『シリーズ証言記録・市民たちの戦争』1stシーズン

録画していたものを昨年末にまとめて見てメモもとったけど、そのまま放置していたのでまともな感想は書けない。

「強いられた転業 東京開拓団〜東京・武蔵小山
2009/8/9初回放送、45分、撮影:郷田雅男、ディレクター:誉田朋子/廣瀬学、制作統括:藤田英世/近藤史人、制作・著作:NHK

「爆撃された教室 大分・保戸島」
2009/8/10初回放送、45分、撮影:小野慶子、ディレクター:丹野康平、制作統括:沖田昭、制作・著作:NHK大分
まず昭和20年7月の出来事を見せてから、何故それが起きたのかを過去にさかのぼって解き明かすという物語センスがすごく良かった。空母ランドルフの作戦報告書を引っ張ってきたり、漁師の基地だったという島の歴史に触れたり、そういう深み・厚みを作るのが上手い。今後もこの地方局のディレクターに注意を払っておきたい。

「楽園の島は地獄になった テニアン島
2009/8/11初回放送、45分、撮影:黒丸康志、ディレクター:榛葉里佳、制作統括:市原茂、制作・著作:NHK福島
「映画館もあったし、女郎屋もあったし、飲み屋もあったし」という証言が、字幕だと「映画館もあったし、飲み屋もあったし」になるのは、ディレクターさん根性無さ過ぎると言わざるを得ない。
「捕まったら残虐な行為で(目玉とられたり、お兄ちゃんたちチンポもがれたり)大変なことをされて〜」のカッコ内を字幕で出さないディレクター以下略
その割に母親と妹を自らの手で銃殺するヘビーな話を証言させたり、バランスが分からない。
証言者の「艦砲の破片は包丁と同じだ」という表現は分かりやすくて且つ聞き手にも想像させる素晴らしい文学的センスだと思った。

「禁じられた避難 青森市
2009/8/20再放送、45分、撮影:柏木新、ディレクター:高橋司、制作統括:原靖和、制作・著作:NHK青森

「“集団自決”戦後64年の証言〜沖縄 渡嘉敷島
2009/8/13初回放送、45分、撮影:川崎哲也/金子博志、ディレクター:伊藤王樹、制作統括:宮本英樹、制作・著作:NHK沖縄

沖縄慰霊の日特集「“集団自決”戦後64年の告白〜沖縄 渡嘉敷島
2009/8/3放送(6/22初回放送)、45分、撮影:川崎哲也/金子博志、ディレクター:豊田研吾/伊藤王樹、制作統括:森田智樹、制作・著作:NHK沖縄
これは参考用。かすかな記憶だと「市民たちの〜」とはだいぶ編集が異なる。「市民たちの〜」は戦況など(大舛松市とか)も挟みこんでいたが、こちらは金城兄弟の人間物語に重きを置いていた。

新シリーズは4月25日にNHK総合で放送予定。