パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

自分の事

学生時代につるんでいたダメ男グループの1人で広島在住の友人から6月に「秋に結婚することになったから」というメールが来て以来、訊問に行く機会をうかがっていたのだが、対戦相手的にも俺の財政的にもここしかないということで鹿島戦へ行くことにした。

試合内容についてはテレビで見た後に書くとして、22000人も入ってあの勝ち方なら興行としては大成功だろう。友人は仕事終わりにクルマで来るとか言ってたから「絶対ヤメトケ」と事前にアドバイス出来たので難を逃れたが、自家用車組とシャトルバス組は地獄を見たのではなかろうか。夏休みど真ん中の浦和戦が本当の地獄かもしれないが。
友人に会うのとサッカーを観るだけで金をかけるのはつらいから何か行事はないかとネットを徘徊していたら、県立美術館の常設展でカンディンスキーマレーヴィチが見られるというから、美術館の公式サイトをみたら特別展ではトレチャコフ美術館展をやっているというから特別展の特設サイトをみたら2日に亀山郁夫先生の講演会があるというので、朝10時から美術館へ行って整理券を貰った後、特別展を見て常設展を見て講演会も聞いて6時間近く美術館にいた。

ポストカードが1枚100円だった。昔は70円くらいじゃなかったか? 正直ネットで画像検索して自分でプリントしても同じくらいのクオリティは出せそうな昨今のホームPC家電の進歩だが、アイドルの生写真同様に主催者の貴重な収入源だろうからお布施に1枚だけ買った。気に入ったのはボリソフ=ムサートフの《五月の花》。印象派以降カンディンスキー以前な感じが好き。
自分は1992年頃に放送していた『NHKロシア語会話』以来の亀山信者だが、地方人の哀しさで本物を生で見たのは初めてだった。見る前はマダムに人気のロシア版カンサンジュを想像していたが、どちらかといえば挑発的な雑談が好きな反町男前の20年後バージョンだった。
自分の後ろに座っていた女子大生風2人組の開演前の会話が「○○ちゃんって…よね」「確かに」「でもさ…」「まあね」みたいなアート系単館映画そのままな感じで妙に可笑しかった。現実が映画のパロディみたいで。
終わって新幹線に乗って帰って久しぶりにレベスタアビスパの試合を観る。

ファジがJ2で戦う姿を初めて観て、少し感動する。「もーもたろさん、もーもたろさん♪」の替え歌を聞くと、自然と大都会岡山の血が騒ぐ。吉備団子色の血が流れている。前半はホームゴール裏、後半は左のアウェイゴール裏に移動する。引退試合を代表とクラブの半々でプレーする選手のように。しばらく観ていないうちにどちらも知らない選手が増えたが、ともに4-2-3-1でカウンターを狙うリスク回避第一のチーム。アビスパは前に大山/大久保/岡本とターゲットになれそうなでかい選手を沢山置いて奪ったら放り込む身も蓋もないサッカー。以前のなんちゃってポゼッションよりは賢くなった。残り5分で交代出場してきたウェリントン、まさかの右サイドバック。90分間どこにでもちょこまか顔を出す豊富な運動量と鈴木や宮原をフォローするだけで全く展開力のないパスセンスが特徴の選手にSBをさせ、しかも2回ほど突破されてあやうく戦犯になりかけていた。ファジのGKチャンガンは足下巧みにスイーパーするし、フィードは低くて速いキックを蹴るし、ミシャサッカーに合いそうではある。