パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

自分の事

通信社を通して地方紙に掲載されている辺見庸氏の文章が面白かった。定食屋みたいな店で出会った入れ墨が入った初老の男の話。犯罪者ではないけれど“健全な”社会を乱す者が置かれるポジションの微妙さを的確にとらえている。異物を許容せず過剰に浄化する今の空気を声高に批判するわけでもないし、エコエコと連呼するテレビ的なものを公然と馬鹿にするわけでもないけれど、いやーな感じがすごく伝わってくる。詰まらない文明批評をするよりもこういうジャーナリスティックな路線の方が向いていると思う。