パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

BS1『BS世界のドキュメンタリー』「異国で夢破れて〜出稼ぎポーランド人の苦悩」

2009/2/20初回放送、50分、撮影:エイダン・マッケルビー/森本洋平、コーディネーター:マシュー・クッツァイ/ピオトル・キエルン、取材:東郷洋子/杉田みほ、ディレクター:苗代憲一郎、制作統括:坂元信介/橋本典明/上田真理子、制作:NHKエンタープライズヨーロッパ、制作・著作:NHK
2007年7月に放送された『BSドキュメンタリー』「ポーランド発イギリス行き〜EU拡大 増える出稼ぎ労働者」(http://d.hatena.ne.jp/palop/20070714)の続編。スタッフがほとんど被っていないのに続編を作れるのは流石NHK子会社の底力か。
前回出てきたエジンバラの高学歴夫婦は、妻の方が言葉も通じないなか割り切って皿洗いとかして稼いでいるのに夫の方はプライド高くて俺に合う仕事がないとか愚痴っている感じだったのでヤバいと思っていたが、やはり離婚していた。
大都会ワルシャワに着いた田舎者ラファが文化科学宮殿前でぐるっと周囲を見渡すシーンで、カメラも映画っぽく360度回転させていたのはやり過ぎというかカメラマンの趣味が出過ぎで笑った。
外国人労働者よりも自国で働く人間の方が何かと保護を受けられて甘いのは甘いのだろうけど、母国より5倍賃金が良くて我慢して5年働けば国に帰って家が立つみたいな「夢の国」を持ってないのが日本人が閉塞感に悩まされる一因か。キャリアアップや夢を叶えるために海外へ行く人はいても、単純労働で資産形成するのは難しい。

上の番組を見る前に『Nスペ』を3本続けてみた。2本目と3本目の間で夕食の準備をしている時に、この間登録にいった派遣会社から電話で「面談で話したところを紹介する予定だから」と言われて心がはしゃいでたので、その前と後とでは番組を見た人間の気分が全然違っていたことを付記しておく。

『Nスペ』「リストラの果てに〜日雇いに流れ込む人々」
2009/1/26初回放送、50分、スタジオキャスター:鎌田靖、スタジオゲスト:生田武志、取材:小松宏司/寺岡環、撮影:川下修司/石原徹也/森信行、ディレクター:久保敬大/山岸秀樹/森田哲平、制作統括:小堺正記/佐藤仁志、制作・著作:NHK
せっかく違法業者にTVらしい突撃取材をかましていたのに、スタジオ話やら鹿児島の派遣業者やらと混ざってインパクトに欠けてしまったのは残念。地べた取材で1本押し通した方が良かったと思う。

『Nスペ』「アメリカ発 世界自動車危機」
2009/2/2初回放送、50分、取材:豊永博隆、撮影:米山敦/高松竜太、コーディネーター:西前拓、リサーチャー:江村薫、ディレクター:佐藤網人/碓田潔/矢島敦視、制作統括:井上恭介/吉川直樹、制作・著作:NHK
富豪の投資家から部品製造業主まで幅広く見渡しつつも相互の関係がとても整理され、しかもGM発の話題が日本の部品メーカーまで直結するという意外性もあり、かなりの傑作だと思った。

『Nスペ』「緊急報告〜製造業派遣は何をもたらしたか」
2009/2/7初回放送、45分、エンドクレジット無し、報告:堀祐也(社会部)/藤沢弘隆(NHK静岡)/津武圭介(NHK名古屋)/福田健吾(NHK名古屋)、制作・著作:NHK名古屋/静岡
「技術の継承が云々〜」は我々氷河期世代の採用を手控えた後で団塊世代が定年退職したらどうすんだ、という時にも話題になったし、あの頃から継承させる気なんてさらさらなかったじゃん、そんな今さら偽善的なことを言うなとしか言い様がない。必要最小限の正社員以外は焼け野原になればいいじゃんって95年くらいに決めたじゃん。派遣法がどうこうなんて関係ないよ。