パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

自分の事

まのえりさんに絡んでムスメナビ経由で見つけたディレクターさんのブログ(ttp://hirobaystars.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-6996.html)にモキュ讃歌が書いてあった。以前、例のミシャ×俊介コピペをモキュ用に改変して遊んだことがあるけど、ブログに付いたコメントを読むとモキュヲタと前俊信者はほんとに似ている。
美の巨人たちターナー編を見る。ブラウン管TV×D3端子×(ケーブル経由だけど)地上波デジタルでこういう番組をみると綺麗過ぎて昔には帰れない。ターナーの作風はフォトショで構図をいじってみたり、効果をかけてみたりしているようで好きだ。不勉強な若き日にテートギャラリーで見た時は「所詮は印象派の亜流」と思ったけど順序が逆で、真似したのは向こうだった。ターナーに申し訳なかった。ああ、いつかまたロンドンに行きたいけど、多分人生の優先順位ではかなり後方になる。

正月に読んだ本、その3。
パレツキーの『ビター・メモリー』上下巻を読む。5年以上前にハードカバーで出た時、図書館で借りたが、2週間で5ページも進まずに諦めて返した。その時は読めなくなった理由を「最近のウォーショースキーシリーズは、著者が関心をもっている社会問題を代弁させる為に、書き割りみたいなヴィクが動いている」ことに求めていたが、改めて読み出すと普通に面白かった。まあ著者が「登場人物がとっている立場は、かならずしも著者自身の立場を反映しているわけではない」と予防線を張っているのは俺みたいな性格悪い読者を想定しているみたいで悔しいし、両大戦間期のウィーンやテレジンが物語に絡んでくる時点で旧東欧好きの自分が楽しめないわけがない。今回は105円で見つけた上巻を読んでいるうちに続きが気になって下巻には400円出してしまったわけだが、あくまで例外。また古本100円で『ブラックリスト』と『ウィンディストリート』を探す日々が始まるよ。
シリーズが始まった頃は、“ウォーショースキー”と発音出来ない奴やヴィクに対して“ミス”“ミセス”を付ける奴が多々いたのに、今はほとんど誰もが“ミズ・ウォーショースキー”と呼ぶ。ヴィクがシカゴの有名人になったからなのか、社会が変わったからなのかは分からない。オバマがシカゴの貧困地区で社会活動を行っていたという経歴を聞いた時に、浮かんでくるのはこのシリーズに出てくる貧しい人々の生活。オバマも本書に出てくるアフリカ系市会議員のように清濁あわせ持った人物なのかは知らないけれど、オバマがどんな感じの場所でどんな住民相手に会話していたのかを何となくでも想像出来るのは、このシリーズのお陰で有り難い。本当にハマっていた頃は「シカゴの都市地図を買って、それを見ながら読んだら面白いだろうなあ」と思いながらしなかったけど、今はインターネットでシカゴ市のサイトにアクセスして街の地図を見ながら読むことだって出来る時代になった。しなかったけど。ただ、ヴィクが今回ほど都心を走る高架鉄道に乗ったことはなかったように記憶している。今までクルマばかりだったから、シカゴの高架鉄道に関しては『ER』の残像が脳味噌から浮かんでくる。

ビター・メモリー〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ビター・メモリー〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ビター・メモリー〈下〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ビター・メモリー〈下〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)