パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

CS「第29節・サガン鳥栖戦」

2008/8/3放送、実況:永田実、解説:沖原謙
無職だった春先に始めた試合を自分好みにダイジェスト編集する作業が、ここ10試合くらい滞っている。スパッと削除したらハードディスクも自分の心もすっきりするだろうが、こんなにシュートシーンに溢れる試合が続くシーズンは今年が最初で最後だろうから、保存しておきたい気もある。そういえば昔、人気凋落に悩むヴェルディが「1試合のシュート数20本キャンペーン」みたいなことをして失笑を買っていたような記憶がある。シュートの本数と興行としての魅力が直結しているかのような安易さに対する失笑と、実際の試合で10本を越えなかったりした現実に対する失笑が混ざっていたようだが、最近のサンフレッチェは毎試合シュート数が20本近くあり、かえって異常な感じがする。というか、最近は前掛かりになり過ぎてからカウンターを食らったシーンの方を保存したくなってきた。人の心はうつろい易いものだが、結局見返さないのに90分間全て保存しておく愚だけは犯さないようにしたい。

初っ端の浩司へのアフタータックルを見逃しちゃったものだから、バランスをとって得点シーンの一つ前、盛田のファール気味の当たりもとれない。シンへのPKタックルをとらないから、その後に鳥栖のPKもとれない(という意味ではシンは1点上げたも同然の働きだ)。要するに全体としてプラマイゼロな主審だったが、両チームともその日の基準に合わせて黙々とプレーしていたのは清々しかった。まあ、交代枠を使い切った後で、キーパー一発退場+PKを与えたら、試合が決まっちゃうから躊躇するのも理解出来るが、広島のホームなんだから5-0になるような試合の壊し方をしても誰も怒らなかったはず。
寿人が疲れたら久保、クローザーには結城、中盤の活性化にはシン、ということで、交代要員の使い方が定まってきた。ということで、非常時しか出番が来ないシーズン最初のいわゆる「戸田」枠は一誠のものに。序列的に考えると、岡本もまず出番は無いだろう。
久しぶりに柏木が空回っていた。少し前までのボールを持っては特攻する空回り方ではなく、ボールに触れられないままポジションを移動する空回り方。とりあえず柏木にボールを預けるというチームのやり方ではないだけに、本人がボールを貰いたがって下がってくるよりは、寿人に近い位置で待っててくれた方が今のところは活きそう。本人の資質というか向き不向きは正直未だによく判らない。
槙野は、若い頃からサッカーセンスと身体能力で将来を嘱望されたセルヒオ・ラモスタイプではなく、若くして水準に達していないまま非常事態的に起用された挙句に古参サポから叩かれ続けて強くなったプジョルタイプという印象。その印象からいくと、槙野がミスしたときは「気持ちが伝わってくるから」とか「ミスターだから」とか言わず、ダメ出しした方が本人のためにも良いような気もする。彼は批判をバネに成長する強さを持っていそうだし。あまり若い頃からストヤノフ的ズルさを身に付けようとせず、FWと正攻法で勝負しては負けて反省してを繰り返しながら成長して欲しい。