パロップのブログ

主にTVドキュメンタリーを記録します

最近見たのをまとめて

市役所から「昨年の収入はいくらですか?」と問われ、正直にゼロ円回答をしたら、4〜6月まで納めていた健康保険料の一部が還付されて大喜び。7月以降は無料というから太っ腹。まあ収入のない人からはとりようがないからだろうが、いよいよ社会資本にフリーライドしている寄生者の自覚が芽生えてくる。この10年で医者にかかったのは風邪を引いた1回とコンタクトレンズを作った1回くらいだけど、医療を受けない代わりに保険料もゼロだと、公的に存在していない人間になったかのよう。プラスもあってマイナスもあってトータルゼロなのとは何か感じが違う。もちろん生存しているだけで負担を強いられると更に困る。サッチャー人頭税を導入しようとして政権を失った理由が今は感覚としてよく理解出来る。まさに理論より実践。

NHK総合『アフリカ縦断114日の旅』2008/5/6,7放送、90分×2、〔前編〕灼熱の砂漠を越え緑の大地を行く〜エジプトからケニアへ〔後編〕大自然を楽しむ〜ケニアから南アフリカへ、撮影:矢吹啓司/岡本亮、ディレクター:尾崎竜二/酒井智代(後編は酒井/尾崎の順)、プロデューサー:丸山雄也、制作統括:山本篤/中西利夫、共同制作:NHKエンタープライズ、制作・著作:NHK/駿
2007/6/5〜9/26までの旅を収める。おそらくBSハイビジョンでは、もっと前に放送されているはず(駿のサイトを見ると、2008/1に50分×4回シリーズで放送された模様)。
NHKスタッフが旅をするのかと思ったら、旅行会社が主催するトラックツアーの参加者に同行するスタイルだった。取材者がジャーナリスティックな視点で鋭くアフリカを見つめるわけではなく、かといってアフリカ旅行はあくまで背景にしてそこで起こる人間ドラマにフォーカスしたのかというわけでもなく、割と温い紀行番組。でも、面白いかそうでないかと言われれば、まあ面白かった。あれこれ文句を言わず、行ったことがない世界を素直に楽しむ番組。

BS1『地球特派員2008』「広がるサブプライムショック〜アメリカ・危機に立つ金融立国」2008/5/17放送、50分、スタジオ進行:金子勝慶応義塾大学教授)、特派員:江上剛(作家)、スタジオゲスト:藤巻健史(元モルガン銀行東京支店長/投資助言会社フジマキ・ジャパン代表)、VTRインタビュー:シルバン・レインズ(金融工学者)/ヌリエル・ルービニ(NY大学)/西村吉正 他、撮影:藤井浩二、取材:服部隆志、ディレクター:山根幸太郎、制作統括:大墻敦/白石章治、共同制作:NHK情報ネットワーク、制作協力:パオネットワーク/藤枝融、制作・著作:NHK
『Nスペ』「マネーの暴走が止まらない〜サブプライムから原油へ」2008/6/23初回放送、50分、撮影:金澤嘉昭/米山敦、取材:飯田香織/豊永博隆/田中靖子、ディレクター:佐藤網人/松宮健一/矢島敦視、制作統括:井上恭介/兼清慎一、制作・著作:NHK
2つの番組を続けて見たのは正解だった。『地球特派員』でカリフォルニアに立ち退き者が多いというデータを知り、『Nスペ』でその理由(ウォール街からカリフォルニアのローン業者へ発注が多かった)を知る。
どちらの番組でも、出てきた立ち退き者が請求書の山を見ながら"too much too much"と唸っていたのが印象的。ブラインドメロンの"Lemonade"という曲を思い出した。"too much"の使い方の勉強になった。
江上氏の旅は今年4月。いつも意見が近い人を集めてシャンシャン討論会になる『地球特派員』だが、今回の江上氏と藤巻氏は互いに認め合いながらも言いたい事は言い合う間柄だったようで、なかなか面白かった。とはいえ、私と同じ1970年代生まれの人は、バブルも土地の値段が上がり続ける神話も記憶にないと思う。それを知っているor体験したことを前提として話している時点で団塊のおっさん向け番組。
『Nスペ』の方では、以前に自分が『地球特派員2007』「サブプライムショック〜米・住宅バブル崩壊の現場」の感想で書いた、

番組内では、金融商品としてのCDO(債務担保證券)がマネーゲームの象徴のように叩かれていたが、リスクが異なる様々な債務をコンピュータで適当に混ぜて抱合せ販売するプログラムを最初に開発した人に話を聞いてみたい。本来はポートフォリオみたいにリスクを避けるためのものだったとか、売れ残ったゲームソフト3本980円みたいに単独では売れない物を抱合せて安く販売するためのものだったとか、意外な発端があるかもしれない。それをウォール街の人間が「絶対儲かりますから」と嘘付いて売ったのかもしれない。
http://d.hatena.ne.jp/palop/20071225

という疑問にある程度答えてくれたので感謝したい。打てば響くブログと制作者の関係。と思ったけど、故ローランド・アーナル氏はサブプライムローンの考案者であってCDOの考案者ではないから、全然答えてくれていない。喜んで損した。要するに、ウォール街の方からローン業者や銀行に「引き取ってやるからいくらでも貸せ」と言い、その集めたローンを債券としてぐちゃぐちゃに混ぜて投資家に売ったということか。