パロップのブログ

主にTVドキュメンタリーを記録します

『Nスペ』をいくつか

『Nスペ』「言論を支配せよ〜“プーチン帝国”とメディア」
2008/5/12初回放送、50分、取材:石川慎介/北村雄介/山本陽一郎、撮影:菅原幸一/ユーリ・ポポフ、ディレクター:吉見和紀/橋本敬太、制作統括:高尾潤/吉野真史、制作・著作:NHK
ノーバヤ・ガゼータとかNTVとかロシア好きには既出の昔話が多かったのはやや残念に思ったが、今現在に繋がる話でもあるから説明くさくなるのは仕方ない。
一般人視聴者は、エブゲーニとドミトリーの2人のキセリョフが出てきたことに気付かず、ごっちゃになったのではなかろうか。

『Nスペ』〈沸騰都市〉「第1回・ドバイ〜砂漠にわき出た巨大マネー」
2008/5/18初回放送、50分、撮影:日昔吉邦、ディレクター:小池耕自、制作統括:寺園慎一/川畑和久、制作・著作:NHK
番組に出てくるドバイの首長や土建会社のリーダー達が、豊かな発想を持ったクリエーターなのか、(リュック・ベッソンの『フィフス・エレメント』的な)幼稚な発想で余った財産を使いまくる成金なのか、判断出来ない。映像メディアはその辺りを深く説明するのが苦手。最近ではインドの財閥ボスに関する著作物が日本語で出版され、彼らの頭の中も知ろうと思えば知る事が出来る時代になったが、その流れでもドバイ本があまり出ていないところをみると、あまり考察するに足るほどでもないのかもしれない。ただの不動産バブルに過ぎないというのが世界の判断か。
WTCに飛行機で突っ込んだモハメド・アタは都市計画を学んだ人で、資本主義っぽい建設計画によって古い建築物が破壊されることに憤っていたそうだが、もし今も生きていたら米国ではなくドバイを狙ったかもしれない。

『Nスペ』〈沸騰都市〉「第2回・ロンドン〜世界の首都を奪還せよ」
2008/5/19初回放送、50分、撮影:米津誠司、ディレクター:鈴木伸元、制作統括:川畑和久/寺園慎一、制作・著作:NHK
当時の報道では、確かケン・リビングストンは庶民人気の高い労働党左派で、ブレアが選んだニュー労働党的な人間が労働党の正式指名を受けたにもかかわらず、勝手にロンドン市長選へ出て当選したと記憶している。古参左派労働党員であることと世界中から資本と労働力を呼び込むことは矛盾しないというか、むしろ世界革命論とグローバリズムは親和性が高いのかもしれない(イギリス人とポーランド人とで、同じ仕事内容に対して同じ賃金が貰える世界って、社会主義者にとって夢のような世界だろう。たとえそれで賃金のダンピングが行われようとも)が、リビングストンに投票したいわゆる底辺で暮らす労働者階級の古参イギリス人はボーダレスな移民の流入を喜んではいないだろう。貧しいイギリス人と貧しい労働者が同義だった時代と違い、右翼と左翼を分ける基準が揺れているので、立候補者も有権者も選択が難しい時代になった。
チェルシー/マンCのパートに関しては、一般視聴者が対象とはいえ、90年始めのプレミア設立もボスマン判決も説明しないで、油様からサッカービジネスが始まったように描くのは明らかに歴史の捏造なので、サカヲタには評判が悪かったと予想されるが、他所の感想を探す元気はない。