パロップのブログ

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CS「ナビスコカップ準々決勝・鹿島アントラーズ戦(1st leg)」

2007/7/8放送、実況:寺西裕一、解説:本並健治
カップ戦のファーストレグなんて、終わった後に「裏返しでどう戦うか?」を考えるのが楽しいくらいで、試合内容を云々しても意味ないと考えていたのだが、結果的には色々話したくなる試合になってしまったのは嬉しい誤算。というか、お互いに慎重な戦いぶりに終始してスコアレスドロー、戸田サイトに「相手が鹿島とはいえ、ホームなんだから攻撃的なサッカーをしてください」というメールが来て、戸田が「広島の人間はカップ戦の戦い方を知らねえのか」と毒づく。そういう展開を密かに期待していたので、面白い試合になったのは少し残念。とはいえ、この試合はあくまでカップ戦仕様で、戸田の言う「一つのベースになる」は言い過ぎだと思った。
クワダがボランチ青木のチェックにいって浩司と一誠がSBの上がりをみる(左に一誠、右に浩司の時間が長かったか)3-6-1のようなもの。いや、左はハンジェがSBをみて、右は一誠と浩司が交互にSBをみてもう一人が青山のフォローをする、左右非対称な形だったかもしれない。よく分からない。鹿島側の都合もあろうし、この試合だけ望外にうまくいったということかもしれないが、代表から寿人が戻ってもベンチスタートにすることがあるのか。8月のレッズ戦が楽しみ。
放送中、ハンジェに「高い位置をとれ」と指示するミシャが紹介されていた。攻める時は高い位置に張りつつ相手ボールになったら全力で戻ってこいというのもきつい話だが、やはりミシャの考えるWBは駒野のような1人で何人もぶち抜けるスーパーな役割ではなく、MF陣の一角なんだろうと思う。昨シーズンの終盤、点が欲しい場面で俊介を右サイドに投入していたのも、攻めてはクロスを上げ、守っては最終ラインまで戻ることを求めていたのかもしれないが、その役割では俊介がミシャの試験に落第するのも道理。レッズ戦では、右CBに駒野、右WBにハンジェもありだと思うが、この試合で向き不向きを判断するならば、ハンジェと一誠の位置をどっちにしようか迷うことはあるまい。
高萩、田村、遊佐はナビスコのアウェー3試合に出ただけだから、多分ホーム&テレビ初披露。失礼ながらハギーの右サイドは「ダニーロの眠っちまいそうな動きならハギーでもついていける」という判断なのだろうかと思った。ハギーとダニーロのどちらに失礼なのかは言えない。クワダが足をつらなかったら「ウェズレイ→田村」だと思ったのだが、放送時の間違いからすると、当初の交代用紙は「青山→田村」だった可能性が高い。ということは1センターにハギーだったのか、浩司を後ろにするつもりだったのか。ウェズレイを残して田村というのも守備面で不安だったけど、田村も割と広範囲に追い掛け回してた。
先月のリーグ戦では後半になってマルキが覚醒したので、今回も結構びびっていたのだが、最後までだるそうで何よりだった。鹿島はお馴染み4-2-2-2の方が機能しそうだが、中後(←見たことないが本田の後継者なのか)がいないと難しいのだろうか。
相手CK時、テレビでは青山×マルキしか分からなかったけど、恐らくはサンフ3DFに大岩岩政田代と思われる。盛田は先月同様岩政に振り切られる場面が1回。改めて並べると、ミスマッチとまではいわないまでもセカンドレグでなりふり構わずパワープレーでこられると苦しい。槙野もいないし。とはいえ残り5分、相手の放り込みを必死で跳ね返すというのもカップ戦の醍醐味。
良くいえば温厚、悪くいえば覇気のないサンフにはイエモッツが似合う。ラストでハンドしたダニーロに警告を出せと主審にアピールする戸田に「止めとけー、お前に出るぞ」と思っていたのだが、結果として抗議が通じたのだから、サンフの品行方正っぷりが活きたのかもしれない。