パロップのブログ

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1986年の総選挙を振り返る

今回の衆院選だが、小選挙区では、自民党は得票率47.8%/議席占有率73.0%、民主党は得票率36.4%/議席占有率17.3%。比例代表では、自民党は得票率38.2%/議席占有率42.8%、民主党は得票率31.0%/議席占有率33.9%。自民党の大勝は小選挙区制という仕組み故のもので、実際には一方の極に流れたわけではないのだが、多くのメディアは我々を踊らされた愚民扱いしている。
その理屈だと、議席占有率は今回並み、得票率は約6割あった1986年総選挙時の有権者はスーパー愚民という事になる。しかし、全く実態も知らずに今の40〜70歳代の人々をスーパー愚民扱いするのはよくないので、当時の選挙結果を調べてみたら、結構驚かされた。ちょっとしたカルチャーショック。

◎岡山1区(定数5)
社 民 連・前職 87,815 当
自由民主党・新人 84,814 当
自由民主党・前職 80,509 当
自由民主党・前職 72,673 当
公 明 党・前職 71,489 当
日本社会党・前職 66,458 落
日本共産党・元職 47,106 落

◎岡山2区(定数5)
自由民主党・前職 142,609 当
自由民主党・前職 132,067 当
民 社 党・元職 *68,943 当
日本社会党・前職 *68,232 当
公 明 党・前職 *65,659 当
日本共産党・新人 *26,252 落

旧共産圏や中東アラブ諸国の信任投票選挙かと思った。落選する方が難しい。これでどうやったら政権が交替するのか、皮肉抜きで教えて欲しい。こんな選挙を30年近く続け、「同じ党でもトップ当選すると発言力が強まる」などと派閥力学の分析ばかりやっていた連中に、「選挙は人気投票じゃないんだ」とか「独裁が近づいている」とか説教されているのかと思うと、悲しくなってくる。