パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

ハロヲタが『グランド・フィナーレ』を読む

正月くらい実家に帰って読書でもしようと、登場人物のモデルが辻加護という情報をキャッチしたので11月中に買っていた『群像』12月号に掲載されている阿部和重グランド・フィナーレ』を消化。現代文学の教養はないので内容には触れないで、モデルの描写を適当にメモ。

二人は、古いアイドルデュオの歌の振り付けみたいに互いに顔を見合わせてから、今度こそ口を揃えてこう訴えてきた。
(P.55-56)

このデュオがピンクレディーを指しているのか、ウィンクを指しているのかは分からないが、モーヲタ阿部氏ならばダブルユーが両者の曲をカバーしている事は知っていただろう。「顔を見合わせて/口を揃えて」とあるが、この後もテレビでみかける双子みたいなキャラをそのままイメージしているのならば、糾弾してやろうと思っていたのだが、

そう、亜美と麻弥は、黒木の言う通り、双子みたいな、という形容をつい使いたくなってしまう、特別な結びつきを感じさせる子たちだった。面立ち自体は決して似てはいない二人だが、背丈はほぼ同じくらいで、何かしらお揃いのものを身に着けている、どこか浮き世離れした雰囲気に包まれた美しい少女だった。
(P.61)

辺りは、何となく二人と重ねたくなる巧い表現。

ここまでは麻弥が甘やかに、これ以後は亜美が切なげに語ってくれた。
(P.62)
役を割り当てる上での決め手となったのは、二人の見た目だった。茶色がかったセミロングの髪にイエローベースの春の肌色を持つ亜美が男役、ロングの黒髪にブルーベースの冬の肌色という容貌の麻弥が娘役に相応しかろうと、わたしが判断したのだ。
(P.65)

辺りの描写から、個人的には麻弥が加護、亜美が辻かなあと思ったけれど、これはまあ双方のヲタから異論があるだろう。
2ちゃんの阿部氏スレを読んだが、ハロプロ関係はほとんどなし。

567 名前:吾輩は名無しである 投稿日:04/11/25 08:48:22
後藤ヲタからモー蒸すの田中れいなっていう子のヲタになったって聞いたけどホント?

には、思わず「情報ソースは?」と聞きたくなるが、それは置いといて、

586 名前:吾輩は名無しである 投稿日:04/12/01 23:37:15
パラニュークの作品を「すてきだな」と思って盗作に及んだ阿部和重芥川賞辞退

が、「アベ」繋がりを活かしていて笑った。『ファイト・クラブ』も『インディビジュアル〜』も読んだ事ないけど。