パロップのブログ

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BS1『BSプライムタイム』「スターリン50年目の真実〜独裁者はこうしてつくられた」

6/29初回放送、50分、構成:馬場朝子、制作統括:三雲節/塩田純
ソ連崩壊後、新たに公開されたアルヒーフを、NHKが独自に利用して実像を明らかにしたのではなく、アルヒーフを利用して本を書いたロイ・メドベージェフとオレグ・フレブニューク両氏の話を再構成したもの。“50年目の真実”というタイトルは「そういえば、スターリンが死んで今年で50年か」くらいのもので、内容とかあまり関係がない(当事者が死んで50年経つと秘密文書を公開するという決まりがあるわけでもなし)。というか、通説を知らない一般視聴者を対象にした番組で、「通説を覆す新説」を紹介するという展開を成立させるのは不可能な挑戦。
ロイ・メドベージェフは『知られざるスターリン』(ジョレス&ロイ・メドヴェージェフ共著)を書いた人。
http://www.gendaishicho.co.jp/mokuroku/starin.htm
オレグ・フレブニュークは『スターリンの大テロル』(フレヴニューク名義)を書いた人。
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/0/0010670.html
この番組に絡んだシンポジウム「<スターリン>とは何だったのか?」が7月4日に開かれている。制作者の馬場氏のほか、亀山郁夫沼野充義両氏が報告する面白そうな内容。都会が羨ましい。
http://www.gendaishicho.co.jp/0704shinpo.htm