パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

カール・ラデックと私

リヴィウへの旅行の準備をしていると、準備そのものが楽しくなってきて、そもそもなぜリヴィウへ行こうと思ったのか忘れてしまうのだが、そもそもはカール・ラデックの生まれ故郷を見てみようかと思ったのだった。 カール・ラデックと私の出会いは高校生の頃…

サバティカルの進捗状況・3か月後

前回までのあらすじ http://palop13a.hatenablog.com/entry/2018/07/01/235606 サバティカルに入って3か月になるが、まあびっくりするほど何も進捗してないね。人間、怠けるのに際限はないね。 何かに夢中になったら翌日のことを心配して途中で切り上げるよ…

『チャヴ 弱者を敵視する社会』

本書はブレイディみかこ先生が反緊縮の文脈で紹介したので、日本では間違った受容のされ方をしているような感触がある。しかしブレイディ先生が猛プッシュしなければ、おそらく日本語に翻訳されることもなかっただろうから痛し痒しなところではある。 ※自分…

モーニング娘'18 ライブビューイング

モーニング娘。誕生20周年記念コンサートツアー2018春~We are MORNING MUSUME。~ファイナル 尾形春水卒業スペシャル 2018年6月20日、博多Tジョイ 自分の感想ツイートをまとめた風。実際にはツイートしてないけど。 森戸ちぃちゃんは声が通らんね。 ナマタ…

つばきファクトリーのコンサート2018

2018年4月28日、福岡ビートステーション、夜公演 例によって一般枠チケットで遅くに入場したら、係の人が「前の方にまだすきまあるっすよ~、後ろ付いてきてくださ~い」言うてたのでのこのこ付いていったら、まあまあ前の方の右端まで来たところで放置され…

アンジュルムのホールコンサート2018

2018年4月14日、福岡国際会議場メインホール・夜の部 ハーフタイムの4分間VTRで、ふなっきが触覚作った髪型しているのを見て「あー、ふなちゃんも年頃の女の子だったんだ」という感想。 『次々続々』、当時の楽曲大賞で投票しようと思ったけど、直前に何らか…

『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』

清原和博に見て欲しい映画ランキング第1位。アスリート引退後の燃え尽きについて、俺たちは何も分かっていなかった。真相がよく伝わってこないボルグの破産や自殺未遂の報道について、お騒がせくらいにしかみてなかった。 エンドクレジットのモブキャラにチ…

ハロプロ楽曲大賞2017

1位 ピーナッツバタージェリーラブ / カントリー・ガールズ 5.0 『シャイニング』のカバーやってたときに「同じような路線のオリジナル曲を作ってほしい」と言ってた身としては、なんの文句もありません。(おそらく存在する)エリック作の英語原詞かスペイ…

ワールドカップ2018の日本代表を振り返る

本題の前に、私の立ち位置を明らかにしておこう。旧東欧ヲタのバヒド信者です。 まず基本的なところで、ワールドカップは実力が正確に反映されない数週間に7試合くらいを詰め込んだただのトーナメント大会、かつてのガンバ大阪の監督さんが言った風にいえば…

上川龍之進『日本銀行と政治 金融政策決定の軌跡』と鯨岡仁『日銀と政治 暗闘の20年史』

上川龍之進『日本銀行と政治 金融政策決定の軌跡』(中公新書、以下「上川2014」)と、鯨岡仁『日銀と政治 暗闘の20年史』(朝日新聞出版、以下「鯨岡2017」)を読み比べてみた。同じ時代の同じテーマを扱った本なのにネットで比較している人がいなかったの…

『ヒルビリー・エレジー』

ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち 作者: J.D.ヴァンス,関根光宏,山田文 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2017/03/15 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (10件) を見る アパラチアのティーンエイジャーに…

自称サバティカル宣言  

6月末で会社を辞めた。「会社を辞めたらサバティカルにならないじゃん」とおっしゃるそこのあなた、ごもっとも。だがちょっと待ってほしい。約7年強、介護労働者として働いて、介護福祉士とケアマネの資格を取った。求人倍率をみれば、圧倒的な売り手市場。4…

GTV『目撃!日本列島』2016/4~2017/3

「俺たちに明日はない!“バスケおじい”最後の挑戦」 2017/4/1初回放送、25分、撮影:小林賢大、ディレクター:齋藤耕平、プロデューサー:長島悠、制作統括:松木秀文、制作・著作:NHK・沖縄 「旅立ちへあの日を胸に 震災遺児たちの6年」 2017/3/11初回放送…

ハロプロ楽曲大賞2016

※2017年12月30日加筆。1年前を振り返ってみると、あんまりノリノリで投票した曲はなかった気がする。ちょっと不作の年。 1位 ランラルン ~あなたに夢中~/カントリー・ガールズ 2.5 「○○風に」という発注にちゃんと応えてこういう音楽作れるアレンジャーさ…

ハロプロ楽曲大賞2015

※2015年12月31日に書いたままアフィリエイトを貼ったりする手間が面倒になって放置していた文章を少し加筆修正して、アーカイブとしてウェブに残しておこう。 ハロプロ楽曲大賞 1位 カントリー・ガールズ 愛おしくってごめんね/カントリー・ガールズ 3.0 昨…

サカヲタ活動2017

当時のツイートをまとめるだけでブログ記事になるのでは疑惑を試してみよう。 … 3月11日(土)サガン鳥栖×サンフレッチェ広島(ベアスタ) フェリぺ・シウバはバルカンの切れたナイフことブルゾぽいのう。ナカノンのことだから話三分の一くらいに聞き流して…

フルシチョフ「質問したのは誰?」

TVドキュメンタリーのメモ代わりに。 ワシントンのナショナルプレスクラブでの記者会見 記者「こんな話があります。 共産党大会でスターリンの犯した罪をあなたが糾弾したとき、 聴衆の1人が無記名の質問状を提出したそうですね。 あなたは演説を中断し、質…

難民とハンガリーと私と時々メルケル

9月の初めくらいから何か書いておかないといけないとは思っていたが、自分の言いたい事をうまく伝わるように書ける気が全然しないというか、そもそも何を言いたいのかも自分のなかで整理されていなくて、放置していたのだけど、あまり放置しておくとタイミン…

92年組の現在地/福岡国際女子テニス2015

敬称略でいこう。 2009年3月の高校選抜テニスで、当時高校1年生(新2年生)だった美濃越舞、今西美晴、江口実沙のプレーを見て以来、ぬるく92年組を追いかけている。ランキングに違いがあると出場できる大会のレベルも変わる厳しい世界で、今年の福岡国際テ…

ジャック・ティベールによるバヒド・ハリルホジッチ

リール、それはわれわれの現代世界にあって、驚異的な人物バヒド・ハリルホジッチ監督によって率いられた1クラブ、1チーム、一時代前の男たちの風変わりな物語だ。 ジャック・ティベール(中村一夫訳)「欧州フットボール春秋」『週刊サッカーマガジン』より…

ハロプロ楽曲大賞2014

楽曲大賞というか、1年の締めくくりにハロヲタ活動を振り返る企画。 すなわち、8月13日朝に夜勤明け~仮眠して~夜に小倉港から夜行フェリー~14日朝に松山港~昼にサロンキティでジュースジュース(J=J)のコンサートを観て~夜に松山から高速バスに乗り~1…

ドキュメント72時間2014(年末リクエストベスト9)

「033地方プロレス3日間の旅巡業」 2014/1/10初回放送、25分、撮影:齋藤秀/沙魚川大介、取材:丸山拓也、ディレクター:中村洋三、制作統括:相沢孝義、制作・著作:NHK ・ 「034 260人の巨大シェアハウス」〈第8位〉 2014/1/17初回放送、25分、撮影:小西…

本田由紀『社会を結びなおす』

社会を結びなおす――教育・仕事・家族の連携へ (岩波ブックレット) 作者: 本田由紀 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2014/06/05 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (3件) を見る 本田先生の肩書「教育社会学者」というのは、その活動…

横手慎二『スターリン』

スターリン - 「非道の独裁者」の実像 (中公新書) 作者: 横手慎二 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2014/07/24 メディア: 新書 この商品を含むブログ (6件) を見る 感想を書こうと思ったけど、紙屋高雪氏の書評http://d.hatena.ne.jp/kamiyakenkyujo/…

『ユマニチュード入門』

ユマニチュード入門 作者: 本田美和子,ロゼットマレスコッティ,イヴジネスト 出版社/メーカー: 医学書院 発売日: 2014/06/09 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る 技法の具体的な例はなかなか面白いが、結局は“これは選択の問題であり、ケア…

アトレティコ・マドリード、1997年3月

〈お断り:このエントリーは、元々2013年12月頃に書こうとしていた『サンフ、ACL、ターンオーバー』というエントリーに付属して書こうと思っていたものだが、例によって例のごとく筆が進まず、そしてアトレティコについて書くなら今のタイミングしかないだろ…

ハロプロ楽曲大賞2013

2013年は曲単体で印象に残っているのはそんなにない。といっても悪い意味ではない。ハロステが毎週あり、2ちゃん狼のまとめサイトが複数あって隆盛し、たぶん2007年のハロコンとベリコン以来久しぶりにBS-TBSがコンサート(野音)を放送してくれ、ハロプロっ…

『「AV女優」の社会学』

「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか作者: 鈴木涼美出版社/メーカー: 青土社発売日: 2013/06/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (15件) を見る「子供の頃からAV女優さんのブログを読むことが大好きで、一日中ブログを読んでいる事…

全てのNHKドキュメンタリーは台本至上主義なのか?

何か撮りたい題材があったら、テレビ・ディレクターはまず、その世界について入念にリサーチして、企画書を書かなくてはならないのが普通だ。(中略)そして、構成表と呼ばれる台本にショットのリストや予想されるインタビューの内容(!)、ナレーション、…

RKB『シャッター 報道カメラマン 空白の10年』

http://rkb.jp/shutter/ ツイッターで適当に感想を呟こうかと思ったが、長文になったのでこちらで。「あの人は今」的な好奇心を満たす情報番組としてなら充分面白かったが、ディレクターが何かメッセージを伝えたくて作った作品として見るならば、かなり残念…