パロップのブログ

TVドキュメンタリーの記録は終了しました

ジャック・ティベールによるバヒド・ハリルホジッチ

リール、それはわれわれの現代世界にあって、驚異的な人物バヒド・ハリルホジッチ監督によって率いられた1クラブ、1チーム、一時代前の男たちの風変わりな物語だ。

ジャック・ティベール(中村一夫訳)「欧州フットボール春秋」『週刊サッカーマガジン』より(以下引用箇所は同じ)

日本代表の新監督バヒド・ハリルホジッチについては、ディナモ・ザグレブ時代、アルジェリア代表時代とも既にかなりのエピソードが紹介されているので、インターネットの海に何か新しいネタを提供できないかと考えた結果、10数年前の雑誌コピーを引っ張り出すことにした。出典元の正確な発行日をメモっていなかったのは痛恨だが、リール×パルマ戦の後だから、恐らく2001年8月か9月頃の記事だと推測される。リール×パルマ戦の内容に関しては、河治良幸氏が素晴らしいコラムを書かれている(「名将ハリルホジッチのジャイアントキリング。司令塔・中田英寿を封じた伝説のパルマ戦」http://www.footballchannel.jp/2015/03/12/post76455/)。

かつての大プレーヤーで、ベレス・モスタール、ナント、パリ・サンジェルマンセンターフォワード、第一級のストライカー、83年フランス・チャンピオン、ユーゴスラビア代表の彼は、技術、集団感覚、得点感覚、両足のシュート、ヘディング・プレー、優雅さを持つ完成されたチャンピオンのスタンディングと資質を有していた。

ジャック・ティベールはフランスサッカー専門誌の記者で、欧州チャンピオンズカップを第1回から見ていて、プスカシュやデステファノと知り合いという欧州サッカーの生き証人みたいな人。とはいえ、チャンピオンズリーグやEUROの記事は独自の面白さは薄くていたってオーソドックスだしレジェンド選手との交友録は爺さんの自慢話ぽいし…で、彼の記事で一番面白かったのは、日本人の誰も興味を持たないようなフランス国内リーグの70~80年代思い出話だったかもしれない。

出来損ないのチャンピオンズ・リーグ予選のまったく興味のない数多くの試合。それにバカンス中の新聞の読者たちにとっては、前者と区別がつかないインタートト・カップの各試合のなかで、一面の砂の広がりを突然灯台の明かりが照らす試合があった。パルマ対リール戦だ。

「欧州フットボール春秋」は『週刊サッカーマガジン』に長年連載されていたコラムで、フランスローカルネタが多過ぎることからフランスのサッカー誌に掲載されたコラムの翻訳転載とも思われたが、他方ナカータやらトルシエやら日本代表の欧州遠征やらを主題に書くこともあったので、サカマガ用に書き下ろしていたのかもしれない。たまに編集部からお題設定が届く以外は自由に書いて良いという感じだろうか。邪推すると、このコラムも元はサカマガ編集部から「チャンピオンズリーグで戦うナカータについて書いてくださいよ~」的な依頼があり、(試合前)「あー、めんどくせ、8月はバカンスの季節だよ、予備選なんて興味ねえよ」→(試合後)「やたー、リールが勝ったぞー、ナカータにかこつけて日本の雑誌でバヒドについて書くぞ、ヒャッハー!」だった可能性もある。ちなみに今回引用したコラムのうちバヒド部分は全体の約3分の1で、残りは全て金儲けに走る欧州サッカー批判である。というか、そもそもティベールはチャンピオンズカップが国内王者にならなくても参加できるチャンピオンズリーグに改悪されたことをいつもいつも批判し続けていた。

以下、ティベール爺が嬉しそうに引用するバヒド語録を更に引用す。

ハリルホジッチはトレーニング、勇気、正直さといった大変単純だが、無慈悲なまでに適用された価値をベースに彼の仕事を企てた。彼は言葉の厳しさ、過酷な要求で驚かすが、価値と技術で、大変平凡なプレーヤーたちの賛同を獲得する。彼はプレー組織、確固たる諸原則を敷き、選択し、役員たちに、クラブの安定を強要する。

「私の仕事のやり方には、あまり即興部分がない。毎日、厳しくならなければならない。報いをもたらすのは、日常の仕事だけだ。そしてリールのプレーヤーたちは、それを理解した。われわれは毎日大変なトレーニングをしたし、彼らの一部は2年間に100%の技術進歩を遂げた。突如それは、集団の改善をもたらした」

01-02年にリールはイタリアでパルマを2-0で打倒した。

人々はどうしてこんなことが可能なのかと問い、そしてハリルホジッチは「大事なのはプレーしかなく、それに意欲だ。私はシステムを信じ、プレーヤーたちに彼らの資質を考慮せずにその適用を強いる監督ではない。私のチームは当然ながら、プレーヤーたちの資質に、つまり基盤に適応したものでなければならない。次にプレーの質とボリュームで進歩しなければならないが、チームは昨シーズンにそれを成し遂げ、さらに進歩し続けている。まったく大きな満足だ。3年来この調子だ」と答える。

欧州の戦いで8年来どのチームも勝ったことがないパルマで、2-0で勝った。「歴史的だ!」とハリルホジッチは認めた。試合前の数日間、彼はプレーヤーたちに仕事をかんで含めるように説いていた。

「われわれはトータル・フットボールをプレーしよう。10人で守り、6人か7人で攻撃しよう。われわれは中盤で彼らを抑え込み、中田を動けなくさせ、それにわれわれが1、2度の機会を具体化するのは難しいことじゃない」

この2-0の勝利以来、ハリルホジッチは「リールがもう無名クラブではない」ことを認める。彼はこの数日後に再び現在の8倍の給料でイングランドのクラブからの申し込みを受けたが、それを拒否した。

「私は金が一番重要ではないと考える最後のバカ者の一人だ。私の資本、それは私の仕事、私の能力だ。いつか私はリールかどこかでもっと支払いを受けよう」

ここまでの“バヒド語録”もなかなか面白いけど、個人的には日本語圏ではあまり知られていないボスニアからフランスへ渡った頃のエピソードが興味深かった。

「わずかな人々しか、私に手を差し伸べなかった。だが私はフットボーラーとして、わずかながらも足跡を残したと考え、もう少し支援を、特にナントの人々の支援を受けることができると思っていた。だがそれが人生で、早々に忘れ去られる」

ボーベの監督としての束の間の経験後に、彼は2年間、フランスの300万の失業者の一人となる。有能と称されるクラブ会長のだれ一人として、この非凡だったチャンピオンの、その強烈なパーソナリティーで知られるこの技術者の能力を試そうとは考えなかった。

フランスというか欧米は全体的にもっとレジェンド選手を大切にするし難民には温かいと思っていたので、これは意外だった。ただフランスのために弁明するとすれば、フランスは指導者ライセンスに厳格で、故郷ボスニアに帰ってからはサッカーから離れて実業家として暮らしていた人間にいきなり監督業をさせなかったのも、それはそれで一つの見識だろう。結局、97年にモロッコに渡ってカサブランカで実績を残して(あるいはモロッコで指導者経験を積んだことで指導者ライセンスの問題をクリアして)、98年にリール監督に就任する。逆にいうと、バヒドの凄さは、旧ユーゴスラビア出身でフランス国籍保有者なれども、名将を生み出すことで知られるユーゴの体育大学やクレールフォンテーヌで指導者ライセンスをとったわけでもなく、独学で指導者として実績を残していることかもしれない。

(2015/5/30追記:フットボール批評05』のハリルホジッチ特集によると、ユーゴスラビアでもフランスでも指導者資格を取得しているとのこと。フランスで取得した時期がボーベ以前なのか以後なのか記事によって見解が分かれているのはご愛嬌)

 

 

 

 

※余談

97-98シーズンから欧州CLの放映権を獲得し、我らのナカータがCL出場権を持つパルマに移籍して大はしゃぎし、無名の選手しかいないリール相手の予備選3回戦なんて楽勝だと思い、捕らぬ狸ならぬ1次リーグの皮算用を弾いていたWOWOWのサッカー中継関係者にとって、ハリルホジッチの名前は悪夢のような経験として刻まれているはず。 

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ハロプロ楽曲大賞2014

楽曲大賞というか、1年の締めくくりにハロヲタ活動を振り返る企画。

すなわち、8月13日朝に夜勤明け~仮眠して~夜に小倉港から夜行フェリー~14日朝に松山港~昼にサロンキティでジュースジュース(J=J)のコンサートを観て~夜に松山から高速バスに乗り~15日朝博多バスターミナル着~仮眠して~夕から夜勤入り…というアホみたいな強行日程をする羽目になったかを書こう。

昨年末にユーチューブでJ=Jの新曲MVを見て衝撃を受けた。

特にかなともこと金澤朋子さんの「なんかさらにもっと不利になる気がする♪」のフレーズに心を打ち抜かれた。声質といい、歌い方といい、最高じゃん。

 

それまでJ=Jといえば、せっかくコピンクでファンを掴んでいたちゃんさんこと宮本佳林さんをその他大勢と混ぜた上につんくボーイ得意の寺田R&B歌謡をやってるユニットでしょ?くらいの認識しかなかったが、この曲を聴いて俄然興味が湧き、改めて遡って他の曲を聴くとこれがなかなか「魅力的なボーカリストが3人いるじゃん」と認識を改めた。

で、春になってファーストライブツアーの日程が発表され、これは生歌を聴くために行かねばなるまい。何故って、カップリング曲(今回の場合名目上は両A面だったけど、まあTVなんかのプロモーション的にはカップリング扱いだったし)は直後のコンサートで披露したらすぐに封印される事務所じゃないか、『ポップコーンラブ』も『純ラバー』も全然コンサートで聴けなかったじゃないか。

というわけで、福岡市民としては7月20日のDRUM Be-1に行きたいが、当然のごとくファンクラブ先行でほとんど売れてしまい、一般発売の土曜10時にロッピーの前に待機したけど、当然のごとく瞬殺で売り切れた(当初の発表DRUM SON[キャパ200]からDRUM Be-1[キャパ300]へは変更になったみたいだけど、あの当時の話題っぷり&期待感ならDRUM LOGOS[キャパ1000]だっていけたんじゃないかと。1回公演だったし)。

しょんぼりしながらローソンチケットサイトを眺めていたら、8月14日に松山サロンキティでJ=Jのコンサートがあるぞ。だが、ハロプロ公式のツアー日程には載ってないぞ。どうやら地方興行主が主催だからファンクラブを通さないのか簡単にチケットが手に入ったぞ。しかも公式ツアーよりも安いぞ。

というわけで、無駄に煽られた飢餓感に襲われて思わずチケットを取ってしまったが、福岡から松山までどうやって行こうか。どうぜ松山まで行くなら、前後も休みをとってのんびり温泉でも入ろうか。それなら少々値が張っても新幹線等で行こうか。と思っていると、職場の同僚の元中国人(現帰化日本人)さんが夏休みに2週間程帰省するといい、その間他のスタッフはシフトの都合上連休は取れませんってなった。仕方ないから前後を夜勤にしてもらおう。どうせ昼間のみのピンポイント滞在しか出来ないなら、交通費もケチろう。おー、小倉から松山までフェリーがあるのか。しかし船で乗り物酔いしてゲロゲロでコンサートも辛いし、無難に夜行バスにしよう。

日時は8月14日、お盆のど真ん中、これはいつもみたいに数日前に予約していたら危ない、急がねばと、まだ8月のシフトが正式には出てない7月18日に博多バスターミナルへ行き、自動券売機で購入しようとした。無事席を押さえてクレカを読み込み、精算…というところでエラー発生。どうやら席を押さえてから精算までに他の端末から購入していた人に先を越されて往路が売り切れたらしい。職員さんを呼んでクレカの払い戻しやらゴソゴソして、とりあえず復路だけ買い直した。しまった。バスにしてもフェリーにしても往復なら割引があるのに、片方ずつ買ってどうすんねん。気が焦った。バカバカ。帰宅して往路のフェリーはネット予約した。当日、港に行ったら「本日は当日券の発売はありません」とか書いていたので、やっぱお盆恐るべし。早めの確保行動はまあまあ正解だった。

J=Jのコンサート、正式には“IDLE GOSSIP”Vol.2という名称で、地元アイドルひめキュンフルーツ缶との対バン形式というか、午前はひめキュンワンマン公演にJ=Jがちょろっとゲスト、午後はJ=Jワンマン公演にひめキュンがちょろっとゲスト、という形式だった。せっかく交通費払って朝5時には松山港にいるのだから、ついでにひめキュンさんも見ていこうかと思ってユーチューブで事前にチェックしたのだが、うーむ、興味が持てない。80年代にケーシー・ケイサムの全米トップ40で育った自分なのに、ひめキュンとかぱすぽ☆とかロックなアイドルに全然ぴんとこないのは何故なのか。ガールポップには求めているものが違うのか。

そんなわけで、当日は朝から道後温泉に寄って、神社に登って、

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城に登って、

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県立美術館に寄って、

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県立図書館に寄って、15時くらいにサロンキティへ着いた。15時15分開場、15時45分開演。

一般発売なので当然ながら整理番号は後ろの方だったけど、入場したらスタッフの人が「前の方まだ空いてます。詰めてください」とか言ってるので、どんどん中央から進んでいったら、9~10列目だけど1段高くなっているところの1列目的なポジションになった。これがまた、今までゼップフクオカやビードラムやイムズホールの後方から、人の頭の隙間から、平面の客席から豆粒とは言わないまでも見た景色とは全然違っていた。かなともやちゃんさんと正面から目が合った気になる!恥ずかしくてこっちが目を逸らしてしまう(←バカ)。ああ、これなら良席を求めて大金を払う人の気持ちも分かる。

オープニングでいきなり知らない曲。どうやら発売前、ラジオくらいでしか公開されていない曲らしい。

かなともはテレビだと口デカ姐さんだと見えたが、本物は普通に美人さんだった。雅ちゃんもテレビと違って本物は長くないらしいし、そうなるとソガハタも実物は顎出ていないかもしれない(そんなわけない)。

2曲目の『イジワルしないで抱きしめてよ』から予習した通りのセトリ。バスドラムっていうのか、どぅんどぅんどぅんどぅん(←熊井ちゃんリスペクト)な大音量重低音がかっこ良くて、ライブハウス良いなと思った。

さゆべえこと高木紗友希さんはテレ朝チャンネルで見たライブの『Magic of Love』の印象が強いからなのか、もっとエモーショナルでR&Bな声質だと思い込んでいたが、実際は藤本さんや辻ちゃんのようなビーム系の声、歌い方も素直で器用な歌上手い研修生の保守本流だった。これは何らかの方法でデビューさせたくなる才能。

そして『初めてを経験中』、サビの「こんな風に~♪」であーりーこと植村あかりさんがセンターに来たところで、涙を流して泣いていた。「5曲目で早えよ!アホか」と自分にツッコミながらもあーりーセンターに感動した。「やっぱこれだよ、これが見たかったんだよ。これが完成形だよ」と。ついでにいうと、コンサートの後半の『アレコレしたい!』でも同じあーりーセンターの形になって、曲の強度は別として「やっぱりこれだよこれ」と思っていた。

スキル重視でいったらセンターちゃんさん、その脇をかなともとさゆきで固めるのが定石だろうし、生で聴いた『Magic of Love』はやっぱりかっこ良くて、ちゃん&さゆきも気持ち良さそうに歌ってて、こういう路線が間違っているとはもちろん言えないのも分かっているけれど、それでもあーりーセンターがしっくりくるんだよぉぉ、全然あーりー推しじゃないのに、なんなんだろうね、潜在能力かな、オーラかな。

公式ツアーでは中盤に二手に分かれて歌ったり、カバー曲歌ったりするコーナーがあったけど、差別化を計る必要もあってか、ここでは全員ソロ曲披露に変更。おまいつさん達にはサプライズなプレゼントだったろうけど、個人的には『鳴り始めた恋のBELL』と『インスピレーション!』が聴きたかった。『風に吹かれて』も消えたけど、まあそんなに聴きたかった曲じゃないから、そこはOK。

とはいえ、ソロ曲を聴いて「全員が結構歌えるじゃん」となったのは意外な収穫。あーりーもゆかにゃこと宮崎由加さんも全然ソロいけるじゃん。ちなみに自分の右隣りに立っていた人がゆかにゃヲタで、ソロにはピンク色を振り回して大喜びしていた。良かったね。

そんなこんなで、コンサートが終わった後はかなりJ=J熱が高まった。10月13日の周南公演を一般先行で自分史上初めて昼夜取ってしまった。まあ台風で流れてしまったところで少し目が覚めてチケットは払い戻し、2月1日の福岡公演を改めて取り直した。良くも悪くも(良くはないか)ハロヲタ界隈のJ=J熱は下がってきたようで、普通にチケット取れるし。

というわけで、

1位:初めてを経験中/Juice=Juice

に6点。

初めてを経験中

初めてを経験中

 

 … 

楽曲大賞、以下の4曲が各1点。

ロマンスを語って/Berryz工房

 

むかしつんくボーイが「宇多田ヒカルが出てきてモーニングの路線を変更うんたら」と語っているのを見たときは「何言ってんだ。日本語R&B系とギリギリくくれるくらいで路線違うじゃん」と思っていたのだが、最近NHKモーニング娘55」で『抱いてホールドオンミー』とかのリアルタイム映像を見て、ああ元々はシュープリームスロネッツみたいなことが本気でやりたかったんだなと理解した。

どのユニットにも1曲ずつは「ガールポップの佳作!」みたいな、カン紺藤『シャイニング』みたいな、私好みの曲を作ってあげてほしい。

11月16日、福岡国際会議場で、初めてベリコンを観た。最後の最後にりしゃこの生歌を聴くことが出来て良かった。なんだかんだ数曲を除いてだいたい曲を知っていたし。同時代を過ごしていたんだなと。

ロマンスを語って

ロマンスを語って

 

What is LOVE?/モーニング娘。’14

 

基本的にはダンス&ボーカルのダンスにはほとんど興味がなくて「『恋ING』みたいに舞台に座って歌えばいいじゃん」と思っている人間なので、ぶっちゃけフォーメーションダンスとかEDMには惹かれない。卒コンもちゃゆの最後だし観に行きたい気持ちはあるんだけれど、ちょっと乗り切れないので見送った。

そのなかではこの曲が分かり易くてメロディアスなサビが気に入っている。

What is LOVE?

What is LOVE?

 

The Power/℃-ute

 

世の中のスキル重視な風潮にはちょっと息苦しさを感じるところが無きにしも非ず

なので、キュートさんにはこんなバカバカしくもカッコいい曲をたまには歌ってほしい。

The Power

The Power

 

ええか!?/スマイレージ

 

エイティーン エモーション』も結構好きだけど、普通すぎるかな。キュートでいうところの『桃色スパークリング』的な。良い曲だけど、スマイレージが特に歌う必要もないかなみたいな。『ええか!?』はスマイレージの良さ・らしさが充分ある曲だけど、定番になるかといったら難しい。

9月14日の福岡DRUMBe-1のコンサートに行った。『ぁまのじゃく』『有頂天LOVE』『スキちゃん』等々初期の曲は強力だ。個人的には『PMPW』『ヤッタルチャン』が大好きでコンサート毎にやってほしいけど、時々消えたりする。これに新しくセトリに加われるようなキャッチーな曲を生むのは大変だなと思うけど、新しい名前新しいメンバーで新しい名曲を作り出してほしい。もちろん今までの名曲も歌い継いでほしい。

ええか!?

ええか!?

 

 

 推しメン部門:竹内朱莉

最近は、愛理、りほりほと王道好きだったけど、今年は久しぶりによっすぃ~好きだった頃の気持ちが蘇ってきた。ひなフェスの涙にやられた。岡井ちゃん、たけちゃん、さゆきちゃんで実力派ボーカルユニットとか見てみたいね。

 

番外:Mirrorball Flare + Royal Mirrorball Discotheque/松井寛東京女子流

3月に発売されてから、5月17日にイムズホールでコンサートを観るまで、クルマの中で聴き続けたので、たぶん今年一番聴いたはず。「ダンスボーカルのうちダンスには興味がないとか言っといてどういうことだよ。しかも女子流はみんな均等に歌える感じじゃないじゃないか」と怒られたら、スイマセンとしか言えない。しかし、このくらい衣装が可愛くて、振り付けが可愛かったら好きになるのも仕方ないね、と許してほしい。正直メンバーのルックスは微妙かと思っていたけど、生で観たらみんな可愛かったことも追記しておきたい。コンサートは、松井寛バンドが生演奏してくれるんだと勘違いしてて、開けてびっくりだったけれど、Royal Mirrorball Mixをメドレーで聴けてほんとに楽しかった。

 

 

まとめ

アイドルといえばモー娘しかなかった時代に、2ちゃんモ板に影響されてウォッチャー経由ヲタになった人間としては、正直自分で選び取った感が長年なかったけど、今年はいろんなライブに行き、自分の中にある「自分はスマイレージとジュースジュースと東京女子流が好きだ!」っていう意思を選択出来たような感じがする。節目の年だった。

同時にというか、2ちゃん出自だけに、ばくわら世代とか大塚反乱軍とか卓抜なネーミングセンスには好意的に反応してしまうんだけど、アイドルの誰もかれもがSNSやってネットパトロールやって握手会やっている昨今、若い一生懸命な人達をネタ的に消費することに負い目も増して、ちょっと考えてしまう処はある。ユーチューブ公式動画やまとめサイトのコメント欄の清廉潔白さもぞわぞわするけど。

 

余談

さゆがりほりほにキスした後に見せた悪魔的な笑顔。

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どっかで似た表情を見た記憶があったなあと数日考えて思い出した。

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ドキュメント72時間2014(年末リクエストベスト9)

「033地方プロレス3日間の旅巡業」

2014/1/10初回放送、25分、撮影:齋藤秀/沙魚川大介、取材:丸山拓也、ディレクター:中村洋三、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「034 260人の巨大シェアハウス」〈第8位〉

2014/1/17初回放送、25分、撮影:小西悠希/原伊知郎、取材:西島昌子、ディレクター:大隅亮、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「035激闘!起業家コンテスト」

2014/1/24初回放送、25分、撮影:寺沼範雄/古川信司、取材:佐藤理幸、ディレクター:丸山拓也、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「036最北のバス停で」〈第2位〉

2014/2/28初回放送、25分、撮影:三津濱直樹/田村通明、取材:清水聡、ディレクター:鈴木亘、制作統括:確田潔/相沢孝義、制作・著作NHK・旭川

「037沖縄眠らない床屋」

2013/3/7初回放送、25分、撮影:佐々木剛/上原覚史、取材:岡本直史、ディレクター:岡田歩、制作統括:佐藤稔彦/相沢孝義、制作・著作NHK・沖縄

「038福島早春のスーパーから」

2014/3/14初回放送、25分、撮影:齊藤秀/渡瀬竜介、取材:森あかり、ディレクター:佐藤理幸、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「039密着街角の写真プリント機」

2014/4/4初回放送、25分、撮影:佐藤努/森信行、取材:森あかり、ディレクター:清水聡、プロデューサー:西島昌子、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「040巨大フェリーの人生航路」

2014/4/11初回放送、25分、撮影:鈴木裕高/阪野仁、取材:大隅亮、ディレクター:中村洋三、プロデューサー:西島昌子、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「041消費増税!24時間ディスカウントストア」

2014/4/18初回放送、25分、撮影:小西悠希/世宮大輔、取材:佐藤理幸、ディレクター:大隅亮、プロデューサー:西島昌子、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「042スカイツリーのふもとで」

2014/4/25初回放送、25分、撮影:北原学/伊東慎治、取材:佐藤理幸、ディレクター:大楠哲平、プロデューサー:西島昌子、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「043若者ハローワークの青春」

2014/5/2初回放送、25分、撮影:川田紀一郎、ディレクター:森あかり、プロデューサー:西島昌子、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「044上野公園満開の桜の下には」

2014/5/9初回放送、25分、撮影:塚越淳/田名央之、取材:伊藤雄介、ディレクター:清水聡、プロデューサー:西島昌子、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「045大都会真夜中の大衆食堂」〈第3位〉

2014/5/23初回放送、25分、撮影:松井美喜夫/梶山俊夫、取材:岡元啓、ディレクター:佐藤理幸、プロデューサー:西島昌子、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「046トランクルーム・もうひとつの秘密の部屋」

2014/5/30初回放送、25分、撮影:遠藤美彦/長谷川諭、取材:丸山拓也、ディレクター:中村洋三、プロデューサー:西島昌子、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「047恐山死者たちの場所」〈第4位〉

2014/6/6初回放送、25分、撮影:大網康晴/齊藤文彦、取材:森あかり、ディレクター:中島聡、プロデューサー:西島昌子、制作統括:田中廣喜/相沢孝義、制作・著作NHK・青森

「048オン・ザ・ロード国道16号の“幸福論”」〈第9位〉

2014/6/13初回放送、25分、撮影:佐々木寛之/脇屋弘太郎、取材:清水聡、ディレクター:大隅亮、プロデューサー:西島昌子、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「049南国の不夜城~24時間超巨大スーパー」

2014/7/4初回放送、25分、撮影:松浦勝一/福留雅人、取材:阿久根栄介、ディレクター:津田温子、プロデューサー:西島昌子、制作統括:石崎博亮/相沢孝義、制作・著作NHK・鹿児島

「050湘南海を見つめる理由」

2014/7/18初回放送、25分、撮影:宮本豊/小林孝子、取材:佐藤理幸、ディレクター:森あかり、プロデューサー:西島昌子、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「051どしゃ降りのガソリンスタンドで」〈第6位〉

2014/7/25初回放送、25分、撮影:亀山年弘/田名央之、取材:中村洋三、ディレクター:清水聡、プロデューサー:西島昌子、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「052 深夜の釣堀で見る夢は」

2014/8/1初回放送、25分、撮影:梶山俊夫/牧克人、取材:岡元啓、ディレクター:佐藤理幸、プロデューサー:西島昌子、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「053 眠らぬ都会の動物病院」〈第7位〉

2014/8/22初回放送、25分、撮影:羽二生賢一/森繁新治郎、取材:石谷岳寛、ディレクター:中村洋三、プロデューサー:西島昌子、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「054歌舞伎町ネイルサロン女の楽屋裏」

2014/8/29初回放送、25分、撮影:長谷川充/入江領、取材:森あかり、ディレクター:大隅亮、プロデューサー:西島昌子、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「055夏・原発に一番近い駅」

2014/9/5初回放送、25分、撮影:百崎満晴/小嶋一行、取材:中澤陽子、ディレクター:大久保圭祐、プロデューサー:西島昌子、制作統括:山岸秀樹/相沢孝義、制作・著作NHK・仙台

「056原爆ドームの見える岸辺で」

2014/9/12初回放送、25分、撮影:鳴海哲/糸数康宏、取材:中村洋三、ディレクター:森田哲平、プロデューサー:西島昌子、制作統括:柄氏和也/相沢孝義、制作・著作NHK・広島

「057大病院の小さなコンビニ」〈第1位〉

2014/9/19初回放送、25分、撮影:阪野仁/金子博志、取材:中島聡、ディレクター:佐藤理幸、プロデューサー:西島昌子、制作統括:相沢孝義、

「058羽田空港夏から秋へ」〈第5位〉

2014/10/3初回放送、25分、撮影:三澤寿光/上田裕照、取材:横田大樹、ディレクター:清水聡、プロデューサー:西島昌子、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「059ディープ浅草真夜中の喫茶店」

2014/10/10初回放送、25分、撮影:藤田岳夫/小林充輝、取材:森あかり、ディレクター:中村洋三、プロデューサー:西島昌子、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「060上野アメ横多国籍地下マーケット」

2014/10/17初回放送、25分、撮影:田名央之/塚越淳、取材:勝目卓、ディレクター:中島聡、プロデューサー:西島昌子、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「061何を打つのか?雑居ビルのボクシングジム」

2014/10/24初回放送、25分、撮影:三津濱直樹/中西紀雄、取材:岡元啓、ディレクター:横田大樹、プロデューサー:西島昌子、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「062高円寺・何を求めて銭湯へ」

2014/10/31初回放送、25分、撮影:梶山俊夫/川田紀一郎、取材:佐藤理幸、ディレクター:丸山拓也、プロデューサー:西島昌子、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「063山手線一周徒歩の旅」

2014/11/7初回放送、25分、撮影:三澤寿光/上田裕照、取材:橋本淳志、ディレクター:佐藤理幸、プロデューサー:西島昌子、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

「064木更津湾岸大盛り弁当屋ブルース」

2014/11/21初回放送、25分、撮影:永井隆光/小口修一、取材:中島聡、ディレクター:安住洋之、プロデューサー:西島昌子、制作統括:行武哲三/相沢孝義、制作・著作NHK・千葉

「065さすらいのシャケバイ

2014/11/28初回放送、25分、撮影:仲野良/渡瀬竜介、取材:横田大樹、ディレクター:小田貴志、プロデューサー:西島昌子、制作統括:高橋司/相沢孝義、制作・著作NHK・釧路

「066大阪ミナミ真夜中のアングラ長屋」

2014/12/12初回放送、25分、撮影:小迫裕之/松本剛、取材:小幡桂一、ディレクター:橋本真帆、プロデューサー:西島昌子、制作統括:伊藤雄介/相沢孝義、制作・著作NHK・大阪

「067新宿二丁目深夜のおふくろの味」

2014/12/19初回放送、撮影:鈴木和欣/小川清市、取材:丸山拓也、ディレクター:石谷岳寛、プロデューサー:西島昌子、制作統括:相沢孝義、制作・著作NHK

☆☆☆

テレビ暦的な考えだと4~3月が一区切り(番組枠とか人事異動とか)だと思うので、12月で〆るのは違和感あるけど、そういう年末企画だから仕方ない。

昼班と夜班に分担して取材しているわけで、取材/ディレクターの肩書は名目上だけで実際はコーエン兄弟ウォシャウスキー姉弟のような関係と推測されるが、片一方が最終責任者と推測する。

ほぼ番組専属のディレクター制作、地方局が見様見真似で制作、専属ディレクター×地方局制作、の3パターンがある。

ベスト9の取材&ディレクター数を数えると、複数受賞が清水聡4、佐藤理幸2、大隅亮2、中村洋三2、中島聡2。専属ディレクターの制作本数とほぼ比例した感じ。強烈な作家性とか作風の違いはほぼ見られないし、自分も見ていて好みのディレクターは今のところいない。

結局のところ、テレビドキュメンタリーは魅力的な人物を見つける、あるいは人物の魅力を引き出すのが成功の条件9割だといえるだろう。

ディープ浅草だとか新宿2丁目だとか、初めから変人を期待しているのが見え見えなのは番組の趣旨としてちょっと違うだろう。

043、撮影&ディレクターが各1名しかメモってなくて、書き逃したかなと思ったが、ハロワの取材なら日中だけの可能性もあり得る。内容は全然覚えていないが、それは72時間として成立していたのか?

ドキュメント72時間』だけじゃなく『地方発ドキュメンタリー』なんかも含めてだけど、このところNHK札幌NHK釧路辺りが頑張っている。勢いを感じる。